ブルーレイディスクのコピーにトライしてみました。
当然のように市販ブルーレイディスクにはコピーガードのための暗号キーが埋め込まれていますが、それを解除してコピーできるかどうかを試してみました。
まず、必要なソフト。
↓ブルーレイディスクからデータをハードディスクに取り出すソフト
AnyDVD HD
http://www.slysoft.com/ja/anydvdhd.html
シェアウェアですが、21日間は無料で使えるソフト。現在は、この他のソフトでは最新の解析機能を持っていないため、実用的に使えるソフトはこのソフトのみ。
インストール後、タスクトレイにあるアイコンを右クリックし、[設定]を選んで、左側のツリーから[Video Blu-Ray]をクリック。右側に出た設定項目の中の[Blu-Rayのサポートを有効にする]、[BD+プロテクションを除去する]、[Blu-Rayのリージョンコードを除去する]、の三つにチェックを入れて[OK]をクリックすれば設定完了。
↓ハードディスクに取り込んだデータのうち本編のみを取り出して25GBの1層にデータ量を削減できるかもしれない、オーサリングソフト。
tsMuxeR
http://cowscorpion.com/dl/tsMuxeR.html
ダウンロードデータはZIPファイルなので、解凍ソフトでデスクトップにでも解凍する。
↓ハードディスクに取り出した、あるいはオーサリングされたデータをブルーレイディスクに書き込むためのソフト。
ImgBurn
http://www.imgburn.com/
インストールやメニューの日本語化は以下のリンクを参考にしてみてください。
http://www.backupstreet.com/tools/imgburn.html
少し触れたように、2層50GBのディスクでも、映像特典などのデータが含まれていて、本編だけなら25GBの1層のディスクに収まる場合もあります。その時に使うのが、tsMuxeRです。
まずは、市販やレンタルのブルーレイディスクを、ディスク装置に入れます。
すると、AnyDVD HDによる解析が自動的に開始されます。
解析終了後、ブルーレイが再生されますが停止をクリックして終了します。
タスクトレイのAnyDVD HDのアイコンを右クリックし、[Video-DVDをハードディスクへ抽出]をクリックします。Any DVD Ripperウインドウが表示されます。[出力先ディレクトリ]に適切なディレクトリ(たとえばD:\やC:\など、25GBあるいは50GB以上空きのあるハードディスク)を選んで、[DVDをコピー]をクリックします。
ハードディスクへの書き出し処理には30分以上かかります。
指定したディレクトリにブルーレイタイトルのディレクトリができていますのでそれをダブルクリックし、[BDMV]ディレクトリをダブルクリック、そして[STREAM]をダブルクリックすると00***.m2ts(*は任意の数字)のファイルがいっぱいできています。その中で、一番サイズの長いのが、本編のファイルで間違いないでしょう。再生ソフトで確かめて見てみましょう。始まりがちゃんと始まりで、終りがテロップなら間違いないと思います。ただし、たまに、一つのファイルだけでなく、いくつものファイルに別れている場合もあるので、その場合や、先ほどの本編に相当するファイルが25GBよりも大きい場合は、50GBのBD-R DL(2層のブルーレイ空ディスク)に書き込むしか手がないので、その場合は、次に記述する処理は、行わず、書き込みソフトのImgBurnで、今できた[BDMV]ディレクトリと[CERTIFICATE]ディレクトリを指定して、書き込みを行います。その書き込み手順は、後述のImgBurnでの書き込みを参考にしてください。
本編のファイルを見つけたら、デスクトップの[tsMuxeR_1.8.4b]ホルダの中の[tsMuxerGUI.exe]をダブルクリックして起動します。
先ほど見つけた本編ファイルをドラッグして、Input files:内にドロップします。
Traks:の中に表示されているファイルの先頭のチェックマークをそれぞれ、チェックしたり外したりします。たとえば、英語と日本語の音声と字幕しかいらない場合は、[lang]が、engやjpn以外はいらないので、チェックを外します。ただし、一番初めのファイルの[codec]がVC-1になっているファイルのチェックは付けたままにしておきます。ただし、VC-1のファイルが二つある場合は、[track info]のResolution: 720:480pのものはチェックを外してもかまいません。
次に、General track optionsでは、[Delay]を0に、[Bind to video FPS]にチェックが入っていることを確認し、[Language]に初期値の音声を指定します。たとえば、再生したときの初期値を日本語にしたい場合は[jpn]を選択します。英語にしたければ[eng]を指定します。
そして、次に、Outputでは、[Create Blu-ray disk]を選択し、[Browse]ボタンで、出力先を指定します(たとえばD:\TempやC:\Tempなど。あらかじめTempディレクトリなどを作っておくとよいでしょう)。
以上で設定完了です。なお、チャプターは初期値では5分ごとに付けられます(この設定は[Blu-ray]タブで変えることができます)。
[Start muxing]ボタンを押します。ファイルの処理が開始されます。
この処理には20分くらいかかります。
処理が100%終了し、
Mux successful complete.
Muxing time: ?? min ?? sec
と出れば正常に終了です。
Errors:の欄にエラーが出ている場合は、正常に再生できないファイルになっている場合があるのでその場合は、残念ですがここで作成したファイルは使えません。その場合は先述の通り、50GB BD-R DL(2層ディスク)で、オリジナルを書き込むしか手がありません。
また、作成された[BDMV]の中の[STREAM]フォルダの中にあるファイルの大きさが、25GBを超えている場合も、25GBのBD-Rに書き込むことはできませんので、オリジナルのデータで上述のように50GB BD-R DL(2層ディスク)に書き込むほかは手がありません。
それでは、ImgBurnでのBD-Rへの書き込み方法です。
デスクトップにあるImgBurnのショートカットをダブルクリックして起動します。
右上の[ファイル/フォルダをディスクに書き込み]をクリックします。
メニューから[モード]を選び[構築]を選択します。
入力元の右側にあるフォルダアイコンをクリックして、追加するフォルダを選択します。
tsMuxerGUI.exeで出力した25GB以下のファイルを選択する場合は、先ほどの出力先のフォルダ(たとえばD:\Tempなど)を選び、その中の[BDMV]フォルダを選択して[OK]ボタンを押します。
次に、もう一度フォルダアイコンをクリックし、今度は[CERTIFICATE]フォルダを選択して[OK]をクリックします。
なお、25GBに収まらず、BD-R DL(2層ディスク50GB)に書き込む場合は、AnyDVD HDに取り込んだ先のオリジナルの[BDMV]と[CERTIFICATE]フォルダを選択します。
空のBD-R、またはBD-R DL(50GBの場合)をドライブに入れます。
正常に書き込めるかどうか不安な場合は、値段は張りますが、再書き込みができるBD-RE、またはBD-RE DLを使って確かめるのも手です。
右側の[情報]タブの下側の電卓アイコンをクリックして、ファイルがディスクの容量内に収まっているかどうか確認してください。
[デバイス]タブをクリックして[設定]の[書き込み速度]がMAX、[コピー数]が1(複数枚書き込みたい場合はその枚数)を指定します。
次に、[オプション]タブをクリックし、[ファイルシステム]がUDF、[UDFリビジョン]を2.50にします。
下記のチェックは[サブディレクトリを含める]だけにチェックが入っていることを確認します。
その次に、[ラベル]タブの[ボリュームラベル]の[UDF]に適当な名前をアルファベットと数字などで入れます(通常は、AnyDVD HDで取り込む時に作成されたディレクトリ名で構いません)。
そして、左下のフォルダ→ディスクのアイコンをクリックすると確認画面が出ますので[OK]を押すと書き込みを開始します(オリジナルのデータを書き込むときに「アクセスが拒否されました。」というエラーが出ますが[続行]をクリックすれば、問題なく書き込みできます)。
書き込みが成功すれば、それを告げるウインドウと音楽が鳴りますので、正常に作成できたことになります。
以上、長くなりましたが、いかがでしょうか(笑)。楽しんでいただければ幸いです。
なお、これは、あくまで個人的な趣味の範囲内で行ってくださいね(~_~;)
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